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題名納札用振り出し竿千社札は江戸時代に関東を中心に広がった風習であり、それを高い場所に貼るための物です。  現在の神社仏閣には「千社札禁止」というところがほとんどであり、信仰である「札を納める」ということなど忘れ、単に自己宣伝としか思われないほどに、所かまわず貼るなどが原因のようですが。先端の刷毛「夫婦刷毛」{45度の間隔で三つの刷毛がつき、塵除け・糊付け(札は裏面全体に和糊を糊用の小刷毛にて丁寧に塗ります)・貼り付けに用いる}はありませんので別途ご用意頂く様になります(今ですと浅草の「かなや刷子」で購入出来るかもしれません)又、げ箱・(題名納札用の札箱)も残っておらず、今回は「振り出し竿」のみですが、昭和初期に祖父が使用したもので、竹の竿尻には保護の為、金属の「石突き」(これは「鉄撮棒」として武器の他、邪気・穢気を払う呪力もあるとのこと)・及び杖としてのシャフト部分の一部・振り出し部分には漆塗がしてあります。現在ですと器用な方は釣り竿を改良して居られるようですが、本品は当時の注文品だったと思います。かなり以前に自分の札の摺りをお願いした「関岡扇令様」にこの振り出し竿をお見せした時、高額でご所望されましたが、当時まだ私も若く、もうしばらく自分で持っていたいとお断りしたことがありました。興味がお有の方は「千社詣納札の心得」(東都納札都会・納札巴連・東都納札睦)をしっかりお持ちの方で、尚且つ若干値が張る出品ですが本品の価値はご理解頂けると思いますので宜しくお願い致します。(採寸)杖としての長さ:約90㎝(杖の頭部分は銅製 高さ約2.5㎝ 直径約3.5㎝)  振り出し後全長:約268㎝(杖部分も含め4段です)    各部長さ及び漆塗装(カッコ内):杖部分約88.5㎝(石突きの上約10.5㎝)  2段目約57㎝(上部約13.5㎝)他は黒漆塗  3段目約65.5㎝(上部約13㎝)他は茶漆塗  4段目約57㎝(黒漆塗)尚上部6㎝は「夫婦刷毛」挿入の為金属管

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